あした空を見る

アシダのアシダによるあしたのためのブログ

疾きこと風の如し

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一日中パソコンの前にいると辟易する時があるんですよ。

 

 

 

そんな時に僕がよくする事はランニングです。

 

 

 

好きな音楽を大音量で聞きながら、
深夜の街を40分ほど走るのです。

 

 

 

しかし走っていると、
振動で耳からイヤホンが外れてしまうんですよね。

 

 

 

そこで僕が編み出した対策は、

セロハンテープをほっぺに貼ってイヤホンを固定することです。

 

 

 

だいぶアナログですが、
これが結構いい感じに固定されるんです。

 

 

 

話がそれましたが、本日もそんなわけで、
顔面にセロハンテープを貼り付けて深夜ランニングに出かけたわけです。

 

 

 

走り初めて30分ほどたったところで、

はっ!としたんです。

 

 

 

最近、全力疾走してないなー

 

 

 

そう思った僕は、
久しぶりに全力で走ったらどうなるのだろうかと思い、
全力で道路を駆け抜けてみようとしたのですが、

 

 


これがどういうわけか、

とっても恥ずかしいわけですよ。

 

 


全力疾走する姿を他人に見られることが非常に恥ずかしかったわけですね。

 

 


いやいや、と。

 

 

 

恥を恐れて何を成さん、と。

 

 


すると、
ちょうど目の前の道路沿いのコンビニの前に一人の男性がいるわけです。

 

 

 

ほほう、と。

 

 

 

天からの挑戦 だな、と。

 

 

 

いいでしょう、その挑戦、受けて立ちましょう。

 

 

 

見事あの男性の目の前を
風の如く疾走してみせましょう。

 

 

 

たぎる闘志を胸に
どんどんコンビニに近づいていく。

 

 


・・・うん、あとちょっと近づいたら全力を出そう

 

・・・

 

・・・うん、とりあえず少しスピードアップしとこう

 

・・・

 

・・・よし、そろそろ行っとこう、もう目の前まで来てる


・・・

 

・・

 

 

 


まぁ、

 


ふつーーーに通り過ぎたよね。

 

 

 

何これ、
すんげええええええ恥ずかしい!

 

 

 

何なら恐怖まで覚えたしね。

コンビニを横切るのに恐怖覚えたの初めてだしね。

 

 


力なく走り続ける僕を天があざ笑っている。

 

 

 

しかし、
そのままがっくりと帰路につくことを天は許さなかった。

 

 

 

遠くに見える、
道沿いのマンションの前で男性らしき人がスマホをいじっている。

 

 

 

天はどうしても僕の疾走する姿を見たいらしい。

 

 

 

ここまでお膳立てされて素通りでは、
未来永劫、臆病者として罵られ、孫の代まで嘲笑されよう。

 

 

 

汚名を返上するには今しかない。

 

 

 

どんどん、
どんどんマンションに近づいていく、

 

 

につれて、

 

 

 

・・・うわあぁああ何だこれ、

やっぱりすんげえ恥ずかしい!

 

 


しかしここで負けては芦田が廃る!

 

 


う、うぉぉおおおおおお!!!

 

 

 

鬼の形相にて全力疾走!

 

 

 

これ以上速く足が動かねえ!ってぐらいの疾走!

 

 

 

 

とにかく疾走!!

 

 

 

男性の目の前を全力で駆け抜ける。

 

 

 

あまりの恥ずかしさに男性の方へ顔を向けることはできなかった。

 

 

 

しかし、やりきった。

 

 

 

文字通り、全力で、走り切った。

 

 

 

すると、

 

な、なんだこのエクスタシーは!

 

 

 

1日中デスクにかじりついていても
得られることのないであろうこのエクスタシー

 

 

 

恐れに立ち向かうことのできた快楽と、
全力を出し切ったことの快楽のミックスは生半可なものではない。

 

 

 

涙さえ出てきそうだった。

 

 

 

かのボルトが見ていたら、
スタンディングオベーションだったに違いない。

 

 

 

「引退後のオレの後を継げるのはミスターアシダしかいない。」

 

 

 

そう言って僕に握手を求めたに違いない。

 

 

 

何だか、

こういう事が平気でできるようになったら、

何だってできるのでは??とすら思うのであった。

 

 

 

言いようのない達成感を胸に家までの最後の道を走っていたのだが、

 

そこで、ふと思ったのである。

 

 

 

あれ、、もしかしてオレ、

 

 

不審者だったんじゃね??

 

 

 

と、思うとむしろそっちが不安になってきた。

 

 

 

横切られた方からしたら、
小走りで近づいてきた男が突如加速し、
鬼の形相で走り過ぎていくのだから
むしろ僕より彼のほうが恐怖を覚えていてもおかしくない。

 

 

 

なんなら顔面にセロハンテープを貼り付けている。

 

 

 

町の掲示板に注意書きが貼られる日も近いかもしれない。

 

 

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 不審な男性にご注意!

 

 

特徴:
中肉中背、ややアフロ。

  

最近、深夜帯になると、
人の目の前を全力で横切ろうとする不審者が出没します。

 

 

特に危害を加えてくる様子はありませんが、
とにかくこちらの目の前を全力で走り抜けようとしてきます。

 

 

 

ご注意ください。

 

 

 

あと、顔面にセロハンテープを貼っています。