空き缶集め、いくらになるのか
こんばんは。アシダです。
本日もバグ票きってるアシダです。
さて今日は誰しも見かけたことがあろう、
おやっさん達の空き缶集めについてお話しようと思います。
投稿1発目で 空き缶の話 かよって感じですが、
気にせず 行きます。
あれって一体、
どのくらいのお金になるんだろうって思ったことないですか?
俺は気になってました。
なので実際聞いてみました。
「あの~すみません、ちょっと イヤらしい話 していいですか?
この空き缶いくらになるんですか?」
とは聞けなかったので、
「あの~すみません、…この近くの駅ってどっちのほうにありますか?」
などと地理的お話をする。
(実際よく知らん土地だったので)
するとおやっさんはものすごく元気で、
ハツラツと近辺の地理情報について教えてくれた。
なんか色んな事教えてもらっておもしれー!
そして世間話もほどほどに聞いてみた。
俺「すっげー数の空き缶ですね、これってどっかで売れるんですか?」
おやっさん「こんなの全部で(大ゴミサイズで3袋)、3000円くらいにしかならねーよ」
そしてこれはアルミの値段で、川崎の工場が買ってくれること、
スチール缶なんかは、鉄が錆びやすいためほとんど値段がつかないこと、
銅が最も高価だがなかなか入手できないことなど教えてもらった。
昔、公園の柵がよく盗まれるというニュースを思い出した。
そんな話をしているうちにふと気づいた。
おやっさんは下を向きながら話している。
そして話の内容が変わり始めた。
「若い人はいいよな…仕事がいくらでもあるんだから…」
「70近くにもなると、どこも雇ってくれねーんだ。いつ倒れるか分からないから。」
「年金は払っておいたほうがいいぞ!満額払ってないとほとんどもらえねー」
「俺なんかは落ちこぼれだからさ…」
と、聞いてもいないのに自分は落ちこぼれだと言い始めた。
何だか、この人に話しかけた事自体、
良かったのか悪かったのかと自己嫌悪すら感じ始めた。
自分は何かおやっさんを手伝える事はないかと、
空き缶つぶしを手伝おうとした。
その瞬間、おやっさんは俺の手を払いのけた。
「触るな!手が汚れる!」
……。
怒られた。
うなだれた。
俺は最後におやっさんに「ありがとう」と「さようなら」を伝えて去った。
おやっさんの事が頭から離れない。
どうやったらおやっさんはもっと楽にアルミ缶を集められるだろうか。
何らかの業者とコラボできないのか、
インターネットを利用できないのか、
自販の利用者にもメリットになることは何か。
アイディアはいくつか出そうだったが、
何よりぬぐいがたい思いが俺を萎えさせた。
「70近いおやっさんが一人で人生を変える事なんてできるんだろうか」
人の可能性は信じるが、
おやっさんがこれから自分の力だけで
変革を起こしていくようにはどうしても思えなかった。
だから皆さんに聞いてみたい。
あなたならどう考えるか、を。