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アシダのアシダによるあしたのためのブログ

カンボジア奮闘記 ~初夜の章~

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こんにちは。芦田です。

 

 

今回は2016年のことになるのですが、

ゴールデンウィークに職場の冷たい視線を黙殺して9日間の連休を取り、

カンボジアを一人旅した時のことを書き綴っていきたいと思います。

 

 

なぜカンボジアなのかというと、
当時出会ったメンターがカンボジアで活躍されているのを見て、

 

 

「じゃあぼくも行ってみます。」

 ってことで行くことに決めたのが始まりでした。 

 

beperson.hatenablog.com

 

出発当日、成田でぼくは意気揚々と飛行機に乗り込みました。

 

 

今回はサイパンの時のように

羽田と成田を間違えた

なんてことはなく無事にチェックインすることができました。
(奇跡で渡航できたサイパン旅行については別途書きます。)

 

 

飛行機も無事離陸し、これから一体どんな旅になるのだろうと
不安と期待に胸をふくらませていたのですが、

さっそく事は起こりました。

 

 

年季の入っていたぼくのメガネ、

まさかのこのタイミングで天寿をまっとうしようとしておりました。

 

 

メガネのちょうつがいのネジが何かの拍子に吹っ飛んだらしく、
片方のレンズがどこかへ飛んで行ってしまったのです。

 

 

あまりに突然のことで、
ぼくはかけていたメガネのレンズが片方外れてしまっている事が分かりませんでした。

 

 

すると片目だけが視界がぼやけていて、一瞬パニックに陥ったわけです。

 

 

ついに目がおかしくなった、と。

 

 

先日、沖縄での素潜りで

うっかり鼓膜を破った時もテンパりましたが、
この時も同様にテンパりました。

 

 

ついにやってしまったな、と。

 

 

高低差で耳がキーンとなるのは分かっていましたが、

 

目がキーンとなるとは思いもよらなかったわけです。

 

 

やがて冷静さを取り戻したぼくはメガネの異変に気付き、
レンズを探して座席の周りをガサガサしていました。

 

 

すると隣に座っていた日本人の老婦人が

「どうしたの?」と声をかけてくれたわけです。

 

 

わけを話すと老婦人もぼくのレンズ探しを手伝ってくれました。

 

 

そして二人でガサガサとしていると、
前後に座っていた韓国人さんたちも一緒になって探し始めてくれました。

 

 

国際協力の素晴らしさを感じながら

みんなでしばらくレンズ探しをしていたのですが、

 

 

なくなったレンズは
ぼくのお尻の下敷きになっておりました。

 

 

手伝ってくれた人たちの目がこう語っていました。

 

 

困ったジャパニーズだぜ!!

 

 

ぼくは日の丸を背負っているというのに出だしから何たる失態。

  

 

そんなこんなで隣の老婦人と仲良くなり、色々なお話をしました。

 

 

その方は都内某所で宝石商を営んでいる方で、
世界中の子どもたちに色々な物を寄付して周っている素敵な方でした。

 

 

縁とは不思議なもので、
帰国後、彼女に渋谷でイタリアンをご馳走してもらうことになるのです。

 

 

韓国でのトランジットを済ませると、
無事、真夜中の首都プノンペンに到着しました。

 

 

着いた瞬間、

 

熱っっ!

 

 

さすが東南アジア、
蒸し暑いことこの上もありません。

 

 

久々の海外に胸を踊らせて空港を出ると、

そこにはあたり一面覆い尽くすように観光客を待ち構えているトゥクトゥクの運転手達。
トゥクトゥクとは東南アジアでは一般的な、

バイクに荷台がくっついたタクシーみたいな車の事です。)

 

 

彼らのギラギラした視線に晒されていると思わず、

「あれ、ぼくの肩にネギついてる??」

と疑いたくなります。

 

 

ビビりまくったぼくは誰とも目を合わさないようにして
運ちゃんの群れの中を突破しようとしました。

 

 

あの関ヶ原を敵中突破した、

島津義弘の御霊が芦田に取り憑いたかと思わんばかりの突破。

 

 

そんな中、

一人のカンボジア人の運ちゃんがぼくの敵中突破を阻みました。

 

 

運ちゃんはニコニコしながら
「ヘイ、兄ちゃん、どこのホテルだい?乗っけてくぜ。」
みたいな事を言ってくるわけです。

 

 

敵中突破(徒歩)でホテルまで行く事はさすがに無理なので、
ぼくは運ちゃんとの運賃交渉を始めました。

 

 

相場の3倍ぐらいの金額を提示され
ネギでぶっ叩いてやりたくなりましたが、
ここから交渉して値切っていくのが一般的なのです。

 

 

ぼくは、

いや、それじゃダメだね、他を探すよ。

と伝えるのですが、

 

 

やはり、そこは芦田。

 

ナメられるんですよね。

 

 

全国ナメられインターハイがあったならば

ベスト8は固いだろうとささやかれたほどです。

 

 

というのも、運ちゃんはニコニコしながら、
ぼくの荷物を勝手にトゥクトゥクの荷台に積み込み始めたのです。

 

 

ぼく
「な、なんて強引なんだ、これでは為す術もない…」

 

「し、しかし、日の丸を背負っているサムライであるこのぼくがここで引いたら、
これから幾人ものジャパニーズがナメられることになるんだ、負けられん!」

 

 

ぼくは自分の荷物をひったくり返すと、運ちゃんは

「冗談だよブラザー(テヘペロ)」

みたいな事を言ってくるわけです。

 

 

ぼくは、まったくチャーミングなカンボジア人だなーとは思わずにこのブラザーをネギでぶっ叩きてえと思ったものの、
その後も交渉を続けて何とか相場に近い値段で契約成立。

 

 

この調子ではネギが何本あっても足りません。

 

 

しかし、ひとたび話がまとまれば運ちゃんも気さくなカンボジア人。

 

 

カンボジア語クメール語)での挨拶を一通り教えてくれました。

 

 

こんにちは は スオスダイ

ありがとう は オークン

だよ、と。

 

 

「こんにちは」に関しては、

勉強してた言葉とちょっと違うな~と思いつつも、

 

 

ネットで予約していた安ホテルに着いたぼくは、
覚えたてのカンボジア語をさっそく使ってみることにしました。

 

 

ホテルに入るなりフロントにいたスタッフさんに

「スオスダイ!」と声をかけたのですが、

 

 

スタッフさんの反応は

 

 

ポカーン

 

でした。

 

 

発音がおかしかったかなと思ったぼくでしたがあまり気にせず、
つたない英語でなんとか初チェックインを済ませました。

 

 

ぼくは

「ちゃんとネットで予約できてたー!」

と当たり前ですが改めて感動しました。

 

 

部屋で落ち着いてから「スオスダイ」の意味を調べてみたのですが、
親しい人に気軽に挨拶する時の言葉だそうです。

 

 

となると、ぼくの行為は日本で例えると、

 

東横イン

 

「うい~っす!」

と言って入店したようなもんだったと思われます。

 

 

そりゃあスタッフもポカンとするでしょう。
(ちなみに通常の「こんにちは」は「チョムリアップスオ」と言います。
勉強していったこっちを使えばよかった…)

 

 

メンターの紹介で翌朝落ち合うことになっていたカンボジア人のR君に、
無事ホテルに着いた旨を連絡するため電話をかけました。

 

 

すると、

 

 

R君
「・・・はい。」
(何とか聞き取った英語のニュアンスを記述します。) 

 

 

ぼく
「Oh! アーユー ミスターR? イッツミー! アイアム芦田!!」

 

 

R君 
「え、は、はい、芦田さん、どうかしましたか?」

 

  

ぼく
「イエス、アイアム アライブ アットザ ホテール!」

 

 

R君
「は、はぁ、そのようで・・・」

 

 

ぼく
「(あれ?)・・・アイアム芦田!ドゥーユーノー??」

 

 

R君
「は、はい、それは分かるのですが・・・」

 

 

・・・

どうもイマイチ歯切れが悪いなぁと思ったのですが、

 

その時、

 

 

はっ!

 

と気付いたのです。

 

 

室内の電話からかけてる

 

・・・てことはまさか、、、

 

 

 

フロントにかけているっ?!!

 

 

 

ぼく 

「ア、アイムソーリー!!」

ガチャン!!

 

 

はぁ、はぁ・・・

日の丸を背負うサムライとしたことが、

とんでもない過ちを犯しちまったぜ・・・

 

 

それにしても、

奴はなぜオレの名前を知っていやがったんだ??

 

 

 

フロントだからである。

 

ついさっき手続きしてくれたお兄さんだからである。

 

 

不幸にもお兄さんは、
ぼくが芦田である事だけは必然的に分かっていたので若干会話が続いてしまったのだ。

  

 

電話越しに狼狽していたお兄さんもこう思ったに違いない。

  

 

困ったジャパニーズだぜ!!

 

 

そんな初夜を過ごしたぼくはこれから待ち受けているであろう前途多難を思うと身震いするのであった。 

 

 

疾きこと風の如し

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一日中パソコンの前にいると辟易する時があるんですよ。

 

 

 

そんな時に僕がよくする事はランニングです。

 

 

 

好きな音楽を大音量で聞きながら、
深夜の街を40分ほど走るのです。

 

 

 

しかし走っていると、
振動で耳からイヤホンが外れてしまうんですよね。

 

 

 

そこで僕が編み出した対策は、

セロハンテープをほっぺに貼ってイヤホンを固定することです。

 

 

 

だいぶアナログですが、
これが結構いい感じに固定されるんです。

 

 

 

話がそれましたが、本日もそんなわけで、
顔面にセロハンテープを貼り付けて深夜ランニングに出かけたわけです。

 

 

 

走り初めて30分ほどたったところで、

はっ!としたんです。

 

 

 

最近、全力疾走してないなー

 

 

 

そう思った僕は、
久しぶりに全力で走ったらどうなるのだろうかと思い、
全力で道路を駆け抜けてみようとしたのですが、

 

 


これがどういうわけか、

とっても恥ずかしいわけですよ。

 

 


全力疾走する姿を他人に見られることが非常に恥ずかしかったわけですね。

 

 


いやいや、と。

 

 

 

恥を恐れて何を成さん、と。

 

 


すると、
ちょうど目の前の道路沿いのコンビニの前に一人の男性がいるわけです。

 

 

 

ほほう、と。

 

 

 

天からの挑戦 だな、と。

 

 

 

いいでしょう、その挑戦、受けて立ちましょう。

 

 

 

見事あの男性の目の前を
風の如く疾走してみせましょう。

 

 

 

たぎる闘志を胸に
どんどんコンビニに近づいていく。

 

 


・・・うん、あとちょっと近づいたら全力を出そう

 

・・・

 

・・・うん、とりあえず少しスピードアップしとこう

 

・・・

 

・・・よし、そろそろ行っとこう、もう目の前まで来てる


・・・

 

・・

 

 

 


まぁ、

 


ふつーーーに通り過ぎたよね。

 

 

 

何これ、
すんげええええええ恥ずかしい!

 

 

 

何なら恐怖まで覚えたしね。

コンビニを横切るのに恐怖覚えたの初めてだしね。

 

 


力なく走り続ける僕を天があざ笑っている。

 

 

 

しかし、
そのままがっくりと帰路につくことを天は許さなかった。

 

 

 

遠くに見える、
道沿いのマンションの前で男性らしき人がスマホをいじっている。

 

 

 

天はどうしても僕の疾走する姿を見たいらしい。

 

 

 

ここまでお膳立てされて素通りでは、
未来永劫、臆病者として罵られ、孫の代まで嘲笑されよう。

 

 

 

汚名を返上するには今しかない。

 

 

 

どんどん、
どんどんマンションに近づいていく、

 

 

につれて、

 

 

 

・・・うわあぁああ何だこれ、

やっぱりすんげえ恥ずかしい!

 

 


しかしここで負けては芦田が廃る!

 

 


う、うぉぉおおおおおお!!!

 

 

 

鬼の形相にて全力疾走!

 

 

 

これ以上速く足が動かねえ!ってぐらいの疾走!

 

 

 

 

とにかく疾走!!

 

 

 

男性の目の前を全力で駆け抜ける。

 

 

 

あまりの恥ずかしさに男性の方へ顔を向けることはできなかった。

 

 

 

しかし、やりきった。

 

 

 

文字通り、全力で、走り切った。

 

 

 

すると、

 

な、なんだこのエクスタシーは!

 

 

 

1日中デスクにかじりついていても
得られることのないであろうこのエクスタシー

 

 

 

恐れに立ち向かうことのできた快楽と、
全力を出し切ったことの快楽のミックスは生半可なものではない。

 

 

 

涙さえ出てきそうだった。

 

 

 

かのボルトが見ていたら、
スタンディングオベーションだったに違いない。

 

 

 

「引退後のオレの後を継げるのはミスターアシダしかいない。」

 

 

 

そう言って僕に握手を求めたに違いない。

 

 

 

何だか、

こういう事が平気でできるようになったら、

何だってできるのでは??とすら思うのであった。

 

 

 

言いようのない達成感を胸に家までの最後の道を走っていたのだが、

 

そこで、ふと思ったのである。

 

 

 

あれ、、もしかしてオレ、

 

 

不審者だったんじゃね??

 

 

 

と、思うとむしろそっちが不安になってきた。

 

 

 

横切られた方からしたら、
小走りで近づいてきた男が突如加速し、
鬼の形相で走り過ぎていくのだから
むしろ僕より彼のほうが恐怖を覚えていてもおかしくない。

 

 

 

なんなら顔面にセロハンテープを貼り付けている。

 

 

 

町の掲示板に注意書きが貼られる日も近いかもしれない。

 

 

-----------

 不審な男性にご注意!

 

 

特徴:
中肉中背、ややアフロ。

  

最近、深夜帯になると、
人の目の前を全力で横切ろうとする不審者が出没します。

 

 

特に危害を加えてくる様子はありませんが、
とにかくこちらの目の前を全力で走り抜けようとしてきます。

 

 

 

ご注意ください。

 

 

 

あと、顔面にセロハンテープを貼っています。

 

 

 

明けましておめでとうございます。

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皆様、少し遅れましたが明けましておめでとうございます。

 

 

 

あっという間に新年も1月が終わろうとしております。

 

 

 

今回は僕の去年の出来事を振り返ったり今年の抱負や目標を語りたいと思ったのですがそれどころではない年始早々味わった恐怖についてお話ししたいと思います。

 

 

 

僕にはどうしてもその日中に出さねばならない年賀状があったわけです。

 

 

 

しかし時は既に23時。さらに年賀状も手元にありませんでした。

 

 

 

僕は近所のコンビニで年賀状を買い、

イートインスペースで年賀状を書いてそのまま投函しようと思いました。

 

 

 

僕は頭もボサボサのままダウンジャケットを着込んで近所のセブンイレブンへ出かけました。

 

 

 

レジで年賀状を買いそのままイートインスペースへ。

 

 

 

すると、そこにはこんな感じの人々がいたわけです。

 

 

 

 

 

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・・・さっ、ケガしないうちに帰るか。

 

 

 

なぜか僕の近所のコンビニは夜になるといかついバイクが並んでいたり、

駐車場に怖いお兄さん達が溜まっていたりするのです。

 

 

 

僕は顔を伏せて180度方向転換しようとしたのですが、

そこにある光景が目に飛び込んできました。

 

 

 

たむろして大声で話している彼らの脇に、たったひとつだけ空席があったのです。

 

 

 

そのひとつだけ空いているイスが僕にこう語りかけてきました。

 

 

 

・・・

アシダよ、

 

この若者たちに社会のマナーを教えなさい。

 

それが年長者の務めというものです。

 

そしてこのイスに堂々と鎮座し、

新年を祝うための年賀状をしたためるのです。

・・・

 

 

 

次の瞬間、僕は彼らに

 

 

 

君たちは未成年かい?こんな夜遅くに出歩いているんじゃない、近所の迷惑も考えたまえと言わずに「ここ座っていいですか?」と着席の許可を求めていました。

 

 

 

すると彼らは予期しなかった問いかけだったのか

「は、は~い・・・」という気のない返事をしてきました。

 

 

 

泰然自若たれ という気合いの乗った表情とは裏腹に、

 

生まれたての子鹿のようにガクガク震える両足をイスにぶつけて崩れ落ちるように着席しました。

 

 

 

この時の、体のうまく動かないっぷりといったらありませんでした。

 

 

 

自分の体を何とか操縦している感覚でした。

 

 

 

沈黙する金髪くん達が見守る中、

僕はおもむろにダウンジャケットのポッケから筆ペンを取り出し、背筋を正して年賀状を書き始めました。

 

 

 

震える右手を彼らに悟られないようにするため、僕は時折息を止めて固まりました。

 

 

 

真顔で筆を取り硬直する僕の姿は異様だったかもしれません。

 

 

 

そうこうしていると金髪くん達は僕の存在に気が散ったのか、しばらくすると店を出ていきました。

 

 

 

僕は肺に溜めに溜め込んだ二酸化炭素を一気に吐き出すと胸をなでおろしました。

 

 

 

しかしそんな安堵も束の間、

なんと彼らは人数を増やして再びイートインスペースに入ってきました。

 

 

 

こっ、これは安全に人数を増やして相手をボコるという常套手段だ!!

 

 

 

ドカドカと僕の周りに腰掛ける金髪くん達。

(この時もはや恐怖で彼らの方に顔を向けることができなかったため、金髪かどうかも不明。)

 

 

 

例のごとく大きな声でおしゃべりしだす若者たちに囲まれながら僕は小刻みに震える筆を進めました。

 

 

 

「・・・し、新年明けまして・・・」

(こっ、このままではオヤジ狩りに遭ってしまう・・・)

 

 

「・・・昨年は大変おせ・・おせわに・・・」

(店を出た瞬間に取り囲まれてジエンドだ・・・)

 

 

「・・・こ・・今年もよろしく・・・」

(店員に助けを求めよう。しかし中国人さんのレジで日本語通じなかったけど大丈夫か・・・?)

 

 

 

何とか年賀状を書き上げた僕は静かに立ち上がるとその場を去りました。

 

 

 

しかし恐怖にさいなまれながら書き上げた年賀状は新年のめでたさを全く感じられない

 

まるで遺書のような年賀状になってしまいました。

 

 

 

年賀状の送り先の方々へ。

元気のない年賀状になってしまったのは上記のような経緯があったためです。

  

この場をお借りしてお詫び申し上げます。

 

 

 

実は年始に起こった事件はこれだけではなかったのです。

 

つづく

カーネギーを読んで

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今回の話は大マジメな話である。

 

 

 

くすりとも来ない内容であるかもしれないがお許し頂きたい。

 

 

 

デール・カーネギーの著書「人を動かす」は日本国内で430万部、世界で1500万部以上を売り上げた世界的名著である。

 

 

 

この本は経営者が読むことを勧めたり会社の新人研修にも用いられるほどであり、代表的な自己啓発本の一つと言えよう。

 

 

 

僕はこの本を最近購入し、晩ご飯のパスタをモグモグ食べながら片手間にこの本を読んでいた。

 

 

 

しかし冒頭の40ページぐらいを読むにつれてその内容にどんどんと惹きこまれていった。

 

 

 

冒頭で読んだ内容は、

 

・人は叱るよりも褒めることで成長すること。

 

・人を動かしたければ自分の欲求より相手の欲求を汲んであげること。

 

であると理解している。

 

 

 

カーネギー先生の言葉に心を揺さぶられた僕はパスタを食べる手も止めてしまっていた。

 

 

 

そして猛烈に誰かを褒めちぎりたくなった僕は突如、はっ!と思い立った。

 

 

 

 

 

そうだ、相席屋へ行こう。

 

 

 

 

 

僕は矢も盾もたまらず、

  

気がつくと髪にジェルを塗りたくってバッチリキメにかかっていた。

 

 

 

時はすでに21時だったが、ダッシュすれば何とか間に合うだろう。

 

 

 

相席屋は行ったことはなかったが、そこは男女が出会いを求めて集まる居酒屋と聞いている。

 

 

 

そんなイメージを元に僕は場所を「渋谷」に定め、

カバンに「人を動かす」をお守り代わりに詰め込んで家を出た。

 

 

 

カーネギー先生、見ていてください。

僕は人を褒めちぎります。

 

 

 

僕の胸は熱かった。

 

 

 

電車に乗り渋谷に到着、キャッチの勧誘もモノともせず相席屋へ直行。

 

 

 

しかしここで思いもかけず、

 

大問題が僕を待ち受けていた。

 

 

 

相席屋へ行ったことがある人はもうお分かりかもしれない。

 

 

 

そう、 相席屋は

 

 

 

 

一人では入れないのだ。

 

 

 


確かに以前どこかでそう聞いたことがあったのを思い出したが、

カーネギー先生の金言で頭がいっぱいだった僕にそんな事を思い出す余裕はなかった。

 

 


相席屋の店員に「そこを何とか!」と懇願するも、男女の組み合わせのシステム上、不可能であると入店を拒否された。

 

 

 

店を出た僕は途方に暮れ、小雨降る渋谷の夜空を仰ぎ、うなだれていた。

 

 

 

くっ、これでおめおめと帰宅してはカーネギー先生に合わせる顔がない・・・。

 

 

 

そして僕は再び、

 

はっ!と思い立った。

 

 

 

次の瞬間、僕は街行く見知らぬ男性に話しかけていた。

 

 

 

すみません、突然すみません・・・

あ、あの、、、良かったら僕と相席屋へ行きませんか?

 

 

 

相手の反応はこうである。

 

 

 

 

 

 

はぁ?

 

 

 

 


無理もないだろう。

 

 

 

女性に飲みに誘われるのならいざ知らず、

 

 

 

謎の男に突然誘われて「はい、分かりました。」と付き合ってくれる人がどこにいようか。

 

 

 

しかし、ここで諦めて引き返しては大事な何かを失ってしまう気がした。

 

 

 

気合を入れ直し、次の男性に話しかける。

 

 

 

「僕、メッチャ盛り上げますから!メッチャアシストしますから!」

 

 

 

しかし、いずれも答えはNOだった。

 

 

 

僕は再び渋谷の雨の夜空を見上げてうなだれた。

 

 

 

カーネギー先生、人は動いてくれないよ・・・」

 

 

 

半ば諦めかけていた僕はビルの脇に立ち尽くしていた。

 

 

 

すると後方から話し声が聞こえてくる。

 

 

 

「まだ10時だしな~帰る?」

 

「カラオケでも行く~?」

 

 

 

しめた!こいつらだ!

 

この状況から僕を救ってくれるのはこいつらしかいない!!

 

 

 

カーネギー先生は僕を見捨てなかった!

 

 

 

即座に振り向いてこう言った。

 

 

 

オレと一緒に相席屋へ行かない??

 

 

 

男の子A「え、え~それってどういう事っすか?」

 

男の子B「つか何やってんすか?(笑)」

 

 

 

話してみると彼らは大学生三人組であり、彼らの反応は悪くなかった。

 

 

 

しかし、色々な話で盛り上がるもなぜかなかなかYESとは言ってくれなかった。

 

 

 

そして僕らは数分間にわたり

 行くのか、行かないのか、同じような話をグルグルと何度もしていた。

 

 

 

僕がどんなに話しても彼らから欲しい回答を得られず、少し苛立っていた。

 

 

 

すると、どこからともなく声が聞こえてきた。

 

 

 

・・・人を動かしたければ相手の感情に着目しなさい・・・

 

 

 

そ、そうか、彼らは大学生。

 

 

 

ひょっとしたらお金のことを気にしているのかもしれない。

 

 

 

そこで僕は、飲み代の多くを僕が負担する事を提案した。

 

 

 

その瞬間彼らの顔色が変わった。

 

 

 

三人のまとまらない意見が一致し、

 

じゃあ行きましょうか!とすんなり決定した。

 

 

 

この時、僕の脳裏に救いのヒントをささやいた人物。それは、

 

 

 

それは紛れもなく

 

カーネギー先生であった。

 

 

 

 

僕はほとほとカーネギー先生の金言に感嘆した。

 

 

 

「たった今から君たちは戦友だ」と10才も年下の大学生達を引き連れて意気揚々と相席屋へ向かった。

 

 

 

しかしここでさらなる問題が発生する。

 

 

 

一人の男の子と話しながら歩いていたのだが、

ふと後ろを振り向いてみると付いてきているはずのふたりの姿が無い。

 

 

 

 

 

 

彼らは逃亡したのであった。

 

 

 

 

 

 

置いてかれた男の子は露骨にうろたえると、後ずさりし、もと来た道を引き返し始めた。

 

 

 

 

まずい!

 

 

 

ここで彼らに逃げられては、

 

再び地獄の男ナンパを開始しなければならない。

 

 

 

 

それだけは

何としても何としても避けたかった。

 

 

 

ちょうど三枚のお札に騙された鬼ババのごとき形相で逃げる小僧をおっかけた。

 

 

 

すると、ビルの影に隠れている逃亡した二人を発見した。

 

 

 

彼らを捕えるなり思わず、

 

勇気を出せ若者よ!

 

と叫んでしまったが、

 

 

 

後から考えると、謎の大人に半ば強引に飲みに行こうと言われている訳だから

彼らが怖がるのも無理はなかった。

 

 

 

それにカーネギー先生も人を責めたところで何の生産性も無いことを強く説いている。

 

 

 

しかしここまで来るとほぼ拉致である。

 

 

 

僕一人で三人拉致しようというのだから難事業だ。

 

 

 

僕は彼らの不安要素を一つ一つ取り除いてあげるよう、

 

可能な限りリスクリバーサルを施した。

 

 

 

そんな時、彼らに一つの疑問を投げかけられた。

 

 

 

「そこまでの気合いがあるのに何で普通にナンパしないんですか?」

 

 

 

え?そりゃあナンパなんてしたこと無いし、ビビるだろ・・・

 

 

 

と言った瞬間に、何かが矛盾している事に気がついた。

 

 

 

そう、僕は立派にナンパをしていたのだ。

 

 

 

を。

ではあるが。

 

 

 

彼らをなんとか勇気付け、お店に連れていき、店員と交渉し、女の子を招いて、何とかこの全突っぱりな宴会はスタートした。

 

 

 

冒頭のツカミについては心配する必要はなかった。

 

 

 

本日のこの数奇な出会いを説明するだけで、序盤のツカミとしては十分だったのだ。

 

 

 

しかし、あまりこういう場に慣れていない様子の男の子三人組はやや緊張気味だった。

 

 

 

皆、自分から会話を切り出せないでいる。

 

 

 

普段なら僕は自分の興味のままにしゃべってしまうが、

本日の目的は人の長所を褒めちぎることである。

 

 

 

しかし場の空気が絶賛降下中だったので、会話をつなぐ事に思わず精一杯になってしまった。

 

 

 

また、会話に参加できていない人にパスを送ることにも専念していた。

 

 

 

僕は高校時代のサッカー大会の事を思い出した。

 

 

 

僕はほとんど役立たずで、コートの後ろの方でひたすらボールが来ないことを祈るのみだったが

ここへ来て急遽カンビアッソ的役割を担うことになったのである。

 

 

 

激しく精神力を消耗した。

 

 

 

ボールを切りさばくのに精一杯だった僕はすっかり本来の目的を忘れかけていたが、

大学生三人組の中の一人が自分の目標について話し始めた。

 

 

 

僕は率直に感心したが、何より若い人を応援したかった。

 

 

 

僕はここぞ!とばかりに褒めモードに入った。

 

 

 

「いや~その若さでしっかり目標を持っているなんてスゴイな!」

 

「一年以上かけて準備してるなんて努力家だな!」

 

 

 

彼はプライドが高そうな男の子だったが、

自分の話を聞いてもらったり、皆の前で褒められると、とても嬉しそうに見えた。

 

 

 

当たり前のことかもしれないが、今まであまりこういう人の見方をしたことがなかったかもしれない。

 

 


こんなに気を使った飲み会は初めてだった。

 

 

 

正直言うと僕自身は全然しゃべりたいことをしゃべれなかった。

 

が、その欲求を満たすためにここに来たわけではない。

 

 

 

そんなこんなであっという間に終電の時間になってしまった。

 

 

 

想定していなかった男ナンパにかなりの時間を取られたため、宴会の開始時間が遅くなっていたのだ。

 

 

 

レジで提示された予想外の金額に一瞬めまいがしたが、何食わぬ顔で会計を済ませた。

 

 

 

僕はここでもまた「人を動かす」の一文を思い出した。

 

 

 

「人間の持つ性情のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである。」

 

要望でも希望でもない。

  

渇望である。

 

 

 

この時、金を払ってでも大人の見栄を張りたかった小人の僕は、まさに若者達からの承認を渇望していた。

 

 

 

カーネギー先生の言葉にはほとほと感嘆するばかりである。

 

 

 

この日、僕はカーネギー先生のおっしゃることを少しは体感することができたのではないかと思っている。

 

 

 

しかし、それだけではなかった。

 

 

 

ある瞬間の、「相席屋へ行く」という決定が、

その後の僕の数時間の人生を予想だにできないものへと変えてしまった。

 

 

 

朝起きて、いつも通り仕事のためデスクへ向かった僕が、

 

その日の夜には渋谷で男をナンパし、

 

大学生を拉致し、

 

見ず知らずの女の子達と相席屋で話をすることになるなど一体誰が想像できたであろうか。

 

 

 

僕は彼らとの別れ際、この日の思い出にと、ここでも半強制的に彼らと写真を取った。

 

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 みんな、僕に付き合ってくれて本当にありがとう!!

 勉強頑張ってな!!

 

 

しかし後日、「人を動かす」をさらに読み進め

「人の立場に身をおく」というカーネギー先生の言葉を読み、

 

 

 

大学生三人組の立場を考えず、強引に相席屋に引っ張っていってしまった僕はただただ愕然とするのでした。

 

 

 

アシダ、差し入れる

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贈り物で人を喜ばせたいじゃないですか。

 

 

 

ということでいつも髪を切ってくれる銀座の美容師さんに差し入れを持っていこうと思ったんです。(銀座なのにリーズナブルなんです。)

 

 

 

ここでの課題はやはり「何を差し入れるか?」ということです。

 

 

 

僕なりに考えを張り巡らせながら、有楽町近辺を探索しておりました。

 

 

 

その美容師さんは女性なのですが、やはり無難にクッキーとかチョコレートだろうか、と考えたのです。

 

 

 

こんなやつ

 

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しかし、、、しかしですよ。

 

 

 

女性はひょっとしたら甘いものを食べることにより太ることを気にするんではないだろうか?(偏見だったらゴメンナサイ)

 

 

 

それならばスイーツはNGだな。

 

 

 

他にはどんなニーズがあるのかを考えてみよう。

 

 

 

美容師と言えば、お客さんの髪を切りながらも常に自分の姿を見られる仕事だ。

 

 

 

ということは自分の見た目には注意を払っているはず。しかも銀座の美容師。美容にも相当気を使っているはずだ。

 

 

 

美容か・・・スイーツのような甘いものではなく美容に良い物・・・う~ん・・・

 

 

 

有楽町をそんな風に放浪していると目の前に突如現れた、あるお店。

 

 

 

こっ、これはっっ! 我が意を得たり!

 

 

 

僕が腐心して探し出した美容師さんへの差し入れ。

 

 

 

それがこちら。

  

 

 

 

  

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一応、断っておきますがウケ狙いではないですからね。

 

 

 

美容師のニーズを多角的に満たす事のできる最善のアイテム、

 

それがこの「すっぽんドリンク」なのです。

 

 

 

僕はスッポンドリンクを1セット購入し、威風堂々と美容院に向かいました。

 

 

 

受付のお姉さんに上着とすっぽんを預けて待合いスペースへ。

 

 

 

「久しぶりですね~3ヶ月ぶりぐらいですか?」と、いつも担当してくれているA子さん登場。

 

 

 

相変わらずキレイだな~と感心しながらも鏡の前へ。

 

 

 

「今日はどんな風にしますかね~」なんて話してましたが、僕は早く答えが知りかったんです。

 

 

 

ザギン女子のテンションが上がる差し入れとは一体何なのか、を。

 

 

 

銀座で働く友人なんていない僕にとって、ザギン女子であるA子さんは新人類のような存在だ。

 

 

 

 率直に聞いてみた。

 

 「A子さんは差し入れをもらうなら、何をもらったら嬉しいですか?」

 

 

 

すると

「やっぱり立ち仕事なんでー、

 

事務所戻った時に甘いものがあると喜んで食べちゃいますねー!」

 

 

 

  

 

 

い き な り 外 し た

 

  

 

 

 

こ、この鏡に映っている憔悴しきった男は一体・・誰?

 

 

 

僕でした。

 

 

 

僕はいてもたってもいらず素直に告白することにしました。

 

 

 

僕「実は今日、お店に差し入れを持ってきたんです。 す・・・す・・・」

 

 

A子さん「す?」

 

 

僕「すっぽんドリンクを持ってきました・・・」

 

 

 

鏡越しに見るA子さんの怪訝な顔がイタイ。

 

 

 

何かしゃべり出さないとその後の空気が手の施しようがないものとなる可能性があったため、手遅れになる前にハッキリと聞いてみた。

 

 


忌憚のないご感想をお聞かせください!

 

 

 

・・え

 

 

・・・え

 

 

 

 

・・・コメントしづらいです・・・

 

 

 

 

 

新人類、コメントできず。

 

 

 

美容院への差し入れはよくあるそうですが、すっぽんを差し入れてきた人間は前代未聞との事でした。

 

 

 

僕はがっくりと肩を落として美容院を去りました。

 

 

 

ちょうどその日の夜、友人のB子さんと会うことになっておりました。

 

 

 

このままでは出汁を取られたすっぽんも浮かばれないと思った僕はB子さんにその日の顛末を聞いてもらいました。

 

 

 

僕は熱っぽく己の持論を展開したのですが、

B子さんは一通り話を聞き終わると開口一番こう言った。

 

 

 

 

 

 

すっごいバカだと思う。

 

 

 

 

 

 

なっ、にーー!!!

 

 

 

こっ、このオレが・・・バ カ・・だとぉおお??!

 

 

 

次の瞬間、僕はB子さんに拳を振り上げずに頭を下げて教えを乞うていた。

 

 

 

彼女から学んだことは以下のような事だ。

 

 

・人気ランキングにのったり話題になっているものは女子は結構喜ぶのでチェックしておくと良いこと。

 

・相手のことをよく知らないのであれば、無難でもいいからとにかく外さないチョイスをすること。

 

・あんまりひねった物を送られると逆にエゴを感じてしまうこと。

 

 

 

な、なるほどですね先生!!

 

 

 

確かに、ベタな差し入れじゃ嫌だなという己の感情、すなわちエゴが介入していた。

 

 

 

サービス提供者としてあるまじき行為であった。

 

 

 

僕はその後も先生の教えを熱心にメモし、帰路についた。

 

 

 

この日は大変な学びを得た1日でしたが、これから自分が負うであろう生傷の数々を思うと夜も眠れないのでした。

 

 

 

P.S.


この記事を読んでくれている女性の皆さんへ。


あなたがもらって嬉しかった贈り物をコメント欄に書き込んで頂くとアシダが1つ成長します。

 

 

お礼にすっぽんドリンクをプレゼントするかもしれません。

 

 

発祥の地 ~東小金井~ その1

 

先日ひょんな事から母校の近くまで行くことがあったので、

懐かしの東小金井を探訪することにした。

 

 

 

なんと言っても感慨深いのは私の学生生活の本拠地である、4畳半1間、トイレ・風呂無し家賃2万円アパートにまつわる話である。

 

 

 

当時、親父と部屋を探して不動産屋を周っていたのですが、管理人さんが

「みんな物置として使っていますが…えっ、住むの?」という反応だったのを今でも覚えております。

 

 

 

部屋と言うよりどちらかというと、大きめの箱と呼んだ方が良いかもしれません。

 

 

 

大変だったのは風呂が付いていないこと。

 

 

 

お陰で入学直後は同期の女の子達に、僕の名前を覚えられるより先に「風呂が無い人」の異名を付けられるハメになりました。

 

 

 

高校時代パッとしなかった僕は夢のキャンパスライフに憧れていたのですが、

のっけから出鼻をくじかれることになったわけです。

 

 

 

そんな学生時代に想いを馳せ、僕は東小金井の街並みを楽しみながらアパートに向かっていました。

 

 

 

そして、僕が数年間お世話になったアパートに辿り着きました。

 

 

 

それがこちら。

 

 

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う~ん、あれから10年になるが相変わらずのボロアパートだ!

 

 

 

しかしバラ色のキャンパスライフを夢見る少年にはモンサンミッシェルにしか見えません。

 

 

 

このモンサンミッシェルへの入り口がこちら。

 

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裏口? と思われた方もいるかもしれません。

 

 

 

まごうことなき正門である。

 

 

 

しかしキャンパスライフを夢見る少年には凱旋門にしか見えません。

 

 

 

あまりの懐かしさに僕はもはや自然に体を奥へと進めていました。(ややカニ歩きで)

 

 

 

奥には2階へ上がる階段がある。

 

 

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僕が住んでいた部屋は2階の203号室。今にも崩れ落ちそうな階段を登る。

 

 

 

ここが2階だ。

 

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左に見える箱は僕が使っていた下駄箱だ。

もはや朽ち果てている。

 

全体的に、何だか火事にでも遭ったかのような朽ち果て具合だ。

 

 

 

ここまで来た僕がかつて住んでいた203号室をのぞいてみようと決心するのに、もはや時間はかからなかった。

 

 

 

本当にお世話になったアパートだ。学生時代がフラッシュバックする。

 

 

 

僕は神妙な面持ちでアパート内部への扉の前に立った。

 

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言いようのない懐かしさと期待を胸に、僕はドアノブに手を伸ばす。

 

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ガチャガチャ・・・

 

 

 

「あれ? 開かないぞ?」

 

 

 

ふとドアノブの上に目をやると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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封印されているっっ!!

 

 

 

しかもこんな鍵の掛け方ありか?

モンサンミッシェルに南京錠とはこれいかに。

 

 

 

あろうことか、僕の住んでいたモンサンミッシェルは閉鎖の憂き目にあってしまったようです。

 

 

 

確かに当時で既に築35年ぐらいだったので、今からすると築45年ぐらいになるわけですから仕方がないか。

 

 

 

閉鎖はされてしまいましたが、このモンサンミッシェルには他のアパートには無い特権があるのです。

 

 

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屋根の上にあがれるのです。

 

 

 

僕はもはや当たり前のように階段を登り始めておりました。

 

 

 

屋根に登り、飛び込んできたのは眼下に広がるまばゆい絶景。

 

 

 

 

 

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…というのはウソで、実際の眺めはこちら。

 

 

 

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電線多っ

まぁ2階からの眺めではしょうがないですね。

 

 


というかむしろこの時、いつ足元の屋根が抜けるか心配で心配でほとんど身動きが取れない状態でした。

 

 

 

それにしても本当に懐かしいな~

 

 

 

やっぱり記念に一枚。

 

 

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世直しぜよ!!!

そんな気分でした。

 

 

 

当時はバラ色のキャンパスライフに憧れ、俺も大学デビューを果たすぞ!と、

抜けそうな屋根の上で熱くなったものですが、

これが後に言う虎の穴時代の幕開けでありました。

 

 

つづく

バカヤローエイプリル

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4月1日だったわけですよ。

 

 

エイプリルフールだったわけですよ。

 

 

気付いた時にはもう21時頃で、 

知人は全員一通りエイプリルフール遊びを楽しんだ後なんですよ。

 

 

これから誰かを騙そうと思ったら、

 それはそれはもう大変な難事業なわけですよ。

 

 

どれくらい難しいかといえば、

一日に3回釣られたバスをポッパー使って水面で食わすぐらいの難易度なわけですよ。

 

 

こうなったら本能を刺激して反射食いを狙うか、

 スレ狙いで思いっきり引っ掛けるかのどっちかしか無いわけで。

 

 

という事で今年は主旨を変えて 豪快に ウソをついてみることにしたんです。

 

 

友人のグループLINEで以下のような発言をしたんですよ。

 

--------------------------------------------

 

 

みんなー!聞いてくれ!一大事です!

 

 

仕事から帰ったらさ、俺んちが無くなっててさ!

 

 

もう丸ごとぽっかり消滅してんのよ。

 

 

どうやら直径30cmぐらいの小惑星の断片が俺んちに  直撃 したらしくてさ、

 

うちのアパート蒸発したっぽいんだよね。

 

 

隕石の破片って結構よく落ちるとは聞いてたんだけど、

 

まさか自分ちに命中するとはねー。

 

 

どんだけピンポイントなんだよって話でさ。

 

 

周りの建物は何事も無かったかのように建ってんのにさ。

 

 

そこでふと思い出したんだけどさ。

 

 

ほんっとーーーにたまたま偶然だったんだけどさ、

 

 

先日オレ、保険の営業マンからめっちゃ営業されててさ。

 

 

なかば強引に加入させられたんだけど、地震保険ならぬ

 

 

 

 

惑星衝突保険

通称ワクホ

 

 

に加入してたんだよね。

 

 

掛け捨て8万 ってメッチャたけーのな。

 

 

引き落としの度に 半泣き でさ。

 

 

まさかこの保険が役に立つとは夢にも思っててなくてさ。

 

 

多分保険会社の連中、

惑星が衝突する時は地球が消滅する時だとタカをくくってたんだろうね。

 

 

その油断がついに裏目に出たわけで。

 

 

やっぱ保険って入っておくべきだなって思ったわけよ。

 

 

そこで満を持して保険会社に ドヤ顔 で電話したわけよ。

 

 

「惑星が衝突してアパートが消し飛んだのでお金ください」ってね。

 

 

そしたら営業マンがこんなこと言ってくるわけよ。

 

 

「あ~すみません!うちのワクホは アンドロメダ銀河 が衝突した時に限り適用なんですよ~。」ってね。

 

 

あちゃ~やられたってわけですよ。

 

 

彼らの言う 銀河が衝突 って、もうよく分からないシチュエーションなわけですよ。

 

 

やっぱり約款は隅々まで目を通さなきゃなって1つ学んだわけですよ。

 

 

そんなこんなで今夜は寝るとこもないし、

オレすげーかわいそくない?

 

 

ね? かわいそーくない?

 

--------------------------------------------

 

この後のやり取りで無理やり「かわいそう」と言わせ、

 

 

「ハイ!引っかかったっ!!」

 

と突っ込むという、

 

 

いわゆるスレ引っ掛け手法を用いたところ

 

 

別の意味で「かわいそう」と言われるようになったため、

 

4月の頭から枕を濡らすことになったわけです。